イヌツゲの手入れや剪定

■特徴

  1. イヌツゲはモチノキ科モチノキ属の常緑樹で庭木として多く植えられている。刈り込みにも耐えるため、玉散らし仕立てや球形仕立てなど、さまざまな樹形を楽しむことができ、トピアリーの素材にも適している。

  2. 見た目と名前がツゲとよく似ているため、同じ仲間と思われがちだが、ツゲはツゲ科ツゲ属でまったく類縁関係はない。

  3. ツゲはたいへん成長が遅く、緻密でなめらかなツゲ材として櫛や印鑑の高級材料となるのに対し、成長の早いイヌツゲはツゲよりも材の質が劣るという意味で「犬(イヌ)」の名がつけられたといわれている。

  4. イヌツゲは雄株と雌株に分かれる雌雄異株で、葉はツゲが対生であるのに対し互生である。また、イヌツゲの果実は割れずに黒く熟すといった点を見れば、両者が容易に見分けられる。

  5. 生垣にすると幅が薄くても遮蔽性を高くできるので、狭い場所にも使える。整然とした雰囲気に仕上がる。

  6. 耐陰性・耐湿性・耐風性に優れ丈夫な木でだが、風通しが悪いと生育が悪くなり、害虫も発生しやすくなる。

  7. 潮風に比較的強いので、海に近い場所にも適している。

種類
●マメツゲ
背が低いマメツゲは萌芽力が強く、玉作りや花壇の縁取りに適している。
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●キンメツゲ
やや小葉のキンメツゲはよく生長するので生垣に向く。
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栽培環境
日当たりのよい場所を好みます。日光が当たらない枝はやがて枯れてしまいます。

水やり
鉢植えや、庭植えでも植えつけてから2年未満の株は、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。庭植えで根づいた株は水やりの必要はありませんが、雨が少なく土が乾燥気味のときは早めに水を与えます。水切れを起こすと落葉し始めます。

肥料
庭植えは、2月に有機質肥料を寒肥として株元の周辺に埋めておきます。鉢植えは、3月に化成肥料を株元に追肥します。

病気と害虫
<病気>
ほとんどありません。

<害虫:ハマキムシ類、アカシマメイガ、ハダニなど> 
ハマキムシ類の食害が見られます。どちらも年数回発生し、枝先を糸で束ねてすみかとして若い葉を食べます。放置すると枝全体に被害が広がり、茶色い葉で覆われます。枝先のすみかを指でつぶし圧殺してから取り除くと効果的です。
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アカシマメイガの幼虫が葉を食害します。若い葉だけでなく古い葉も食べるため、葉がなくなって枝が枯れ込むこともあります。
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ハダニの乾燥が続き、風通しが悪いと発生します。葉のつやがなく葉の色が薄くなっていたら発生のサインです。疑わしい葉の下に紙を受け、指で葉を
はじきます。ダニがいれば紙の上に小さなダニが落ちてきます。殺ダニ剤の散布や発生場所に勢いよく水をかけて生息密度を下げるようにします。
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植え替え
庭植え、鉢植えともに適期は春の4月から6月で、秋は9月から10月です。植え穴または鉢土の底に有機質肥料か緩効性化成肥料を元肥として入れておきます。庭植えでは2/3ほど土を埋め戻したら、たっぷり水を入れて株を揺すり、根鉢と土がなじむようにして植えつけます。このような植えつけ方を「水極め(みずぎめ)」といいます。

剪定
3月から10月が刈り込み作業の適期です。この間は必要に応じて随時刈り込みを行い、樹形を維持します。また、萌芽力が強いため胴吹きやひこばえなどが発生しやすいので、新たな枝づくりに必要がなければ元から切っておきます。

1、伸ばしすぎて樹形が崩れそうになったら、思い切って強く切り戻して新芽を吹かせ、仕立て直すとよい。
2、植え付け後、すぐにでも仕立て始められるが、できれば定植後1~2年育て、根をしっかり晴らせてからのほうが安全。
3、萌芽力の強い6~7月が仕立ての適期で、目的の樹形に合わせて整枝する。

宮原福樹園より

昔から庭木として親しまれている種類です。育て方も比較的簡単で、刈り込みにも耐える木なので、オススメです。トピアトリ―など、仕立て方もあり、良く公園などで見かけ、面白い木でもありますね。


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